避難訓練は、なんのためにするの?
鋸南幼稚園の避難訓練に参加し、幼児向けの防災講習会を行いました
はじめに避難訓練の様子を拝見させていただき、その後ホールに集まり話を開始。
避難訓練は、なんのためにするのでしょう。
「命を守る」は、自分を自分で守ってあげること
子ども達に幼稚園を模したパネルを見せながら、一緒にどこが危ないのかを考え、手を挙げてもらい答えると……
多くの子ども達は、
「棚が落ちるかもしれない……」
「窓が割れるかもしれない……」
と、想像を膨らませていました。
自分のことを自分で守ること。それが、命を守る行動につながる。それをすぐできるようにするのが、「訓練」
遊んでいるものは、遊びっぱなしでもいい。机がなければ机がないときの方法でどうすれば自分を守ることができるのか。
自分ごととして考える姿が、大切です。
ダンゴムシのポーズを実践してもらったり、ときには、子どもに見本になっていただき、参加型で楽しみながら学んでくれたのかと思います。
災害への備え、幼稚園児でもできること
鋸南町の子ども達は、すでに一度大きな災害を乗り越えています。それは、不安な日々でもあり、大変な生活の始まりでもありました。
それでも、今日会えたのは、「命が守られたから」その命を健やかにすごすために必要なことは……。
おやつは心の栄養、災害時ではなおさらのこと
その守った命を大切に、それでも不安な日々をすごすとき、大好きなおやつがあることは、備蓄用品としても大切です。
子ども達には、当団体からはちょっとしたおやつと、足立区から災害支援者や、防災教育に役立ててくれればといただいた、ストックしていた防災用品(賞味期限が短くなったもの)を、お渡しさせていただきました。
保護者の方にも読んでいただければと、手紙も配布させていただきました。

子ども達からの質問タイム
子ども達からは、積極的な質問がありました。
「避難場所にトイレがなかったらどうしたらいい?」
「何も守るものがない場所で地震が来たらどうしたらいい?」
「トイレに行っているときに地震が来たらどうする?」
この質問は、正解はひとつではありません。
災害は、自分事としてとらえる
幼稚園児が出した質問に、あなたなら、どう答えますか?
それが、自分ならどうするか、災害を自分事としてとらえる第一歩になります。
地震を経験したことがない子ども達
良くも悪くも、地震を経験した子ども達がとても少なく(実際は経験しているのですが、寝ている間や気づかないなど)、自分事としてとらえるにはまだ幼い年頃です。
恐怖を与えずに、しかし恐怖を伝える。一番の恐怖はパニックになること、そして「知らない」ということ。
「知る」ということで、軽減される不安があります。備えられることが多くあります。
今後も、当団体では地域の防災減災活動の一助になれるよう、邁進してまいります。