コラム(8)~被災者を取り残さないため、「アウトリーチ」を行っています

これまでたくさんのボランティアさんにお越しいただいているおかげで、鋸南町の被災家屋は少なくなり、復旧は進んできたと言えます。

それでも、町のところどころに今でもブルーシートがかかっている家が散見されます。広報誌を全戸配布しているといいながら、すべての人に支援の手が行き届いているわけではない、ということです。

そこで、当団体とピースボート災害支援センター(以下、PBV)、Revive(リヴァイブ)という鋸南町で活動する3団体が町内を歩き、一軒ずつ家屋の状態を調査する「アウトリーチ」を行うことにいたしました。

昨日、調査をしたのは、鋸南町でも被害が大きかった岩井袋地区。解体して更地になっている場所もあれば、もうすでに工事が終わっている家がある一方、ボロボロになってしまっている家屋もありました。

屋根も室内もボロボロに壊れた空き家

近隣の住民に聞くと、それは「空き家」とのこと。なかなか持ち主と連絡がとれず、そのままになっているという話を聞きました。

また、確認がしづらい屋根については、ドローンを飛ばして写真を撮り、瓦がずれていないか、壊れていないか目視します。残念ながら、瓦が外れて、屋根に穴が空いたままの家屋もありました。

実際に歩いて調査をすると、まだ対応をするべき家屋があることに気づかされます。

ドローンで調査しています

「アウトリーチ」とは福祉などの専門用語で、「支援が必要であるのに届いていない人に対し、行政や支援機関などが出向いていき、働きかけること」を意味します。

何らかの理由で当団体に連絡をすることができない人や、支援制度に申請できなかった人がいます。また、空き家など、手付かずのまま放置されている物件もあります。

台風被災から、1年4か月以上が経過し、現時点で対応されていない家屋は、なぜ対応されないままになっているのか? 実際に住んでいる人や近隣住民に話を聞きながらその原因を分析し、町の復旧のために積極的に働きかけていきます。

(記事執筆=清水多佳子)

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