コラム(3)~被災地では傾聴も大切なこと

当団体は、鋸南町ボランティアセンター内や電話にてニーズ受け付けをしています。その後、スタッフが現地調査にうかがいます。実際に「雨漏りの様子」や「カビの状態」などを確認し、現場作業をするボランティアさんに「どのような家で、どのような被害が出ているのか」という情報をお伝えし、引き継ぎするためです。

実際、現地へうかがうと、台風被害の家屋にまつわる話以外にも、さまざまなお話をうかがうケースが多いです。

例えば、ご家族が抱える問題、ご自身の病気の話、そして、復旧の先行きが見えない中で不安な気持ちで生活している、といった話が多いです。

身の回りに頼る人がいらっしゃらない方の場合、「悩みごとをきちんと聞いてくれる人」がいないケースもあります。その場合、現地調査にうかがったときに、身の上話をうかがうことも多々あります。

「来てもらっただけで安心した」とおしゃっていただけることもあります。

私たちの活動の目的は、「安心して生活できる環境」を作ることです。それは、家屋にかかわる直接的なことだけではないと感じています。実際に、被災した方にお会いする機会を大切にし、気持ちをお聴きする「傾聴」も大切な仕事であると感じています。(記事執筆=清水多佳子)

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