コラム(7)~継続的なボランティア活動で「人材」が育つ――被災家屋の補修で感じたこと

現在、鋸南町で活動しているボランティアグループのひとつに、「鋸南ロータリークラブ有志ボランティアグループ」(代表、堀田了誓)があります。2019年の台風被災後、立ち上がった団体で、カビ除去にはじまり、壊れた床や壁などを補修する作業にあたっています。東京や神奈川、埼玉などからボランティアさんが継続的に来てくれています。

鋸南町が被災して1年4か月たち、実感すること――。それは、このボランティアグループで活動している人たちの家屋補修の技術が発災直後に比べ、各段に上がっているということです。

私は年末年始、2回にわたり、鋸南町の岩井袋地区で行われたこのグループの活動に参加しました。

地元の工務店の建築士の指導のもと、被災家屋の壁を補修のため、不燃板「ケイカル板」を裁断していきます。

ケイカル板に電動ピンタッカーをあて、綺麗な仕上がりを目指します。さきほどまで穴が開き、カビの発生していた壁が白い壁に生まれ変わりました。

電動ピンタッカーで壁を固定していく

釘打ちさえ、ほとんど経験したことのない私でも、工具があり、技術指導者がいれば家屋の補修ボランティアに参加することができる――。それがなんとも言えない、達成感と喜びになっていました。

「最初は工具もなく、手探り状態でカビ除去作業をしたり、家の補修にあたっていたんです。少しずつ、工具を増やしていき、指導してくれる人が入ってくれ、今の技術まできました」と堀田代表は話します。

被災地で継続的にボランティア活動をすることで、家屋の補修のできる人材が育っていくということです。町づくりにとって、必要なのは「人」という財産。鋸南町の復旧に携わりながら技術を磨いてきたボランティアのネットワーク、今後は町内でも増やしていきたいと考えています。(記事執筆=清水多佳子)

1件のコメント

  1. 愛さんがいると出来ない事は何も無い!やれば出来ると実感させられます!
    私は出来る事しかやってない!
    愛さんは出来ない事もやって、出来る事になっている!
    私も頭が上がりません!
    今後もお手伝いさせて下さい!

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