当団体は7月19日、同町ボランティアセンターで「活動報告会とフルートのコンサート」を同時開催しました。参加者は中学生から90代まで町内在住の27人。
第一部の活動報告会では、団体の4本柱である「復興ボランティアセンターの運営支援」「情報発信」「地域コミュニティづくり」「屋根・家屋補修の人材育成」について団体の広報、清水が説明をしました。
当団体は、鋸南町役場の協力のもと、町報と一緒に広報誌を全戸配布しています。「この広報誌見て、ご連絡をいただいている。独居の高齢者のご自宅を訪問する際は、被災の状況を聞くだけでなく、生活で困っていることの話にも耳を傾けている」と話しました。
また、地域コミュニティづくりでは、「足湯とお茶会」のイベントを各地で開催していることも報告。「特に被害規模が大きかった岩井袋地区では、家を解体してしまい、地区から引っ越してしまった人も多いため、『みんないなくなって、さびしくなったね』という声を聞く」という話もしました。
「今、特に問題となっているのは空き家問題。空き家は被災すると、いつ崩壊するか分かない危険家屋となり、近隣の家に被害を及ぼすこともある。対応するにも、持ち主の許可が必要であり、持ち主と連絡がつかない場合は対応が困難」と話すと、大きくうなずく人もいました。
質疑応答では、「対応をしてもらうのに、お金は本当にかからないんですか?」という質問や「隣の家が空き家で危ない状態になっているんですが、これを対応するのは難しいんですよね?」といった質問がありました。
「現在、休眠預金やフィリップモリスジャパン合同会社などからの助成金を受け活動しているので、無料で対応している」と副代表の笹生が回答。

第二部では、千葉フルート愛好会有志によるフルートのコンサートを開催。
「みかんの花咲く丘」や「浜辺の歌」など、広く親しまれている曲が流れると、目を閉じながら聴き入る人も見られました。
「コロナ禍にあるため、人数制限をしての開催となったが、住民と直接お会いし、交流しながら活動を続けていくことの大切さを実感した」と堀田代表は話しました。