令和元年台風被災から2年を迎えて~当団体からのメッセージ

鋸南町が令和元年9月9日、台風被災してから今日で2年が経過しました。台風15号は県内、観測史上1位の最大瞬間風速を記録する暴風をもたらし、これにより同日午前8時頃には、県内で最大64万1000件の大規模停電と、広範囲にわたり断水が発生しました。

当団体はそんな台風被災から3ヵ月経過した令和元年12月4日、立ち上がりました。立ち上げメンバーは鋸南町在住の3人。代表は介護事業者である堀田了誓、副代表は主婦でフォトライターの笹生さなえ、そして当時、地域おこし協力隊をしていた清水多佳子です。ブルーシートがかかっている家と、いまだ苦しんでいる人をなんとかしたい…。全員、そんな思いでした。

鋸南町で最も被災が大きかった岩井袋地区の状況

千葉県防災危機管理部発表によると、令和元年11月時点で鋸南町の被災状況は以下のとおりす。

罹災件数 2,510件

被災比率 68.4%

住宅被害の状況内訳 

・全壊16件

・半壊334件

・一部損壊2,144件

・その他16件

合計2,510件

当団体の事業内容は4つ。「ボランティアセンターの運営支援」「情報発信」「人材育成」「コミュニティの形成」です。

被災の現場の調査をする、当団体の副代表

深刻になっていくカビの状況

今回の台風被災の特徴として、家屋の屋根が損壊し、雨漏りが続き、室内に雨が侵入し、カビが発生してしまったという問題があります。いったん発生したカビは日を増すごとに深刻な状況になっていきました。その中で暮らしている高齢の方の中には、肺にご病気をかかえている方もいて、一刻も早く助ける必要性がありました。

鋸南町でカビ除去を主にしてくださっていたのが、鋸南ロータリークラブボランティアグループ(鋸南RCV)のみなさま。この鋸南RCVのメンバーは、現在も鋸南町で活動してくださっています。東京や埼玉、神奈川県から通ってくださった方も。とてもありがたいことです。

室内のカビ除去にあたる鋸南RCVのメンバー

声をあげづらいからこそ、声を拾う

被災して分かったことの一つとして、困っているからといって「助けて」と言える人ばかりではないということ。「助けを求める力」を「受援力」といいます。町の人たちと話をしていると、「家の中にちょっとカビが生えているの。でもね、大丈夫だから…」といった話をする方がいることに気づきました。

その方のご自宅を訪ねてみると、雨漏りで天井がたわみ、カビが生えているという状況でした。このようなお宅を見つけたときは、お住まいの方の了承を得て、現場の災害ボランティアの方にカビ除去の対応をいただきました。

みんな我慢しているのだから、自分も我慢しなければ…と思うのでしょうか。また、他人に迷惑をかけたくない、と思うのでしょうか。だからこそ、声を拾い上げることの大切さも知りました。

たわんでいる天井

災害ボランティアとお金の問題

ときどき話題にのぼるのが「ボランティアとお金」の話です。実際、被災地での活動をすべて無償ボランティアさんだけで対応するというのは、厳しい現実があります。

ボランティアというと「無償が当然」と思っている人が多いようです。しかし、被災地で、長期にわたり災害対応をしようと思ったら、「お金」がないと継続することが難しいのです。

当団体はこれまで休眠預金、フィリップ モリス ジャパン合同会社、赤い羽根共同募金から、資金面で支援いただきました。また、来年3月まで休眠預金を活用させていただきます。特に、フィリップ モリス ジャパン合同会社さまからは、屋根・家屋の補修支援と専門人材の育成の面で資金援助をいただきました。ありがとうございました。なお、当団体の伴走支援をしてくださっている一般社団法人RCFさまは、見えないところでの下支えをしてくださっています。あらためまして感謝いたします。 一般社団法人RCFさま の「復興BASE」でも、当団体を取り上げてくださっています。

被災地では、屋根を養生したり、室内のカビ除去をしたりなど特殊技術を持ったボランティアの方の力が必要です。このような方々をお金の面で支援する必要性については、社会の中でもっと議論するべきだと考えます。

屋根の養生にあたる災害ボランティア

地域の対応力をつける大切さ

当団体は来年3月まで休眠預金を活用させていただきながら、活動を継続していきます。その後は、「Yahoo!募金」を活用しながら、規模を小さくしながらも支援が必要な方のために活動を続けてまいります。

災害が短い期間で多発する日本において、外部支援に頼り切るのではなく、地域での災害対応力をつける必要性を強く感じています。この災害を通じて当団体が得た知識や経験は、これからも助けを求める方々に役立てるように努めてまいります。

また、コロナ禍においては、地域住民のより一層の共に支え合う力が必要と感じております。

町内の方で減災コミュニティ支援や、災害ボランティアについての啓蒙活動など、ご関心がおありの方がいらっしゃいましたら、お声がけいただければと思います。

「みんなの力が笑顔になる」

を胸に、これからも復興へのアクセルを踏み続けます。

鋸南復興アクセラレーション一同

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