鋸南ロータリークラブは30日、鋸南町中央公民館で「災害後の減災を学ぶ」イベントを開催し、当団体も参加いたしました。避難所運営ゲーム「HUG」に加わり、ブルーシートを使った寝袋づくりを実演しました。
「HUG」とは、避難所運営をみんなで考えるためのアプローチとして、静岡県が開発した図上訓練ゲーム。地震や台風災害が起きたことを想定し、避難所をどのように運営していくのかシミュレーションしていきます。
今回は、3つのグループに分かれて、HUGを体験しました。
「心臓に疾患のある高齢者を含めた家族が避難してきました、どこの部屋に入ってもらいますか?」「マスコミが取材に来ました。車はどこに置いてもらいますか?」「水が使えないので、トイレを閉鎖してください。トイレに行きたいという人がいます。どうしますか?」「毛布が来ました。どこに置きますか?」一人がカードを読み上げ、そのほかの参加者は、一つひとつの課題を解決しながら、または解決できない問題は保留にしながら、避難所運営をすすめていきます。

「動ける人にはどんどん運営に携わってもらおう」「避難所には人が通る動線を考える必要もある」「トイレ問題は深刻。我慢できないし、全員が必要とするもの」――。そんな会話をしながら、ゲームをすすめていきます。
最後、「避難してきている人の名前と人数を把握する必要があった」「もっと被災者のことを考えながら、運営できなかったのかな」など、各グループごとに反省の言葉を述べました。
次に、当団体はブルーシートを使った寝袋づくりの実演をしました。
まず、ブルーシートを切断していきます。そのあと、保温効果のため新聞紙を敷き、両端を折り返して、ガムテープで止めます。足と頭の部分のブルーシートをきつく絞り、ガムテープでぐるぐるときつく縛っていきます。
「あ、だんだん暖かくなってきた。眠くなりそう」。ブルーシート寝袋に入り、その寝心地のよさを体験した人は、感想を述べていました。
そのほか、鋸南ロータリークラブは「室内ブルーシート張り」の実演をしました。
当団体は、「ブルーシートを使った寝袋づくり」などの減災意識を高めるための防災教室にも力を入れています。減災教室の開催をしてほしいというご要望がありましたら、当団体までお問い合わせください。