8月10日、鋸南町ボランティアセンターで、災害ボランティアセンターの役割について学ぶ講座「災害ボランティアセンターってどんなとこ?」を、鋸南町社会福祉協議会と開催しました。参加者は安房地域在住の18人で、講師はピースボート災害支援センターの垣貫紀彦氏。
令和元年の台風被災から2年が経過しようとする中、発災時に住民が助け合うことの大切さを知っていただくことを目的に催しました。
コロナ禍での被災者支援について、「感染症対策と被災者支援をどうやったら両立できるかを考える必要が出てくる。行政や関係組織との合意形成のための協議が必要」と話しました。さらに、ボランティアの受け入れや活動休止の情報だけが広がると、「コロナだから、対応は難しいですよね、と被災者も声を上げづらくなる」と垣貫氏。
質疑応答では、「災害ボランティアセンターが何をするかしないかの線引きはあるのか?」という質問に対し、「基本的にはなんでもやる。一方、全部が対応できるわけではないので、やれることからやる。その後、対応範囲を増やしていくのか考え、他の支援団体に委ねてみるということもしている」と垣貫氏は回答しました。
災害が起きたとき、住民が自分ごととしてとらえていくことの大切さ、難しく考えず、自分にもできることがあることを参加者に考えていただくきっかけになったと思います。