屋根、粉々になったブルーシートで滑りやすく~訓練受けていない人が登るのは危険

鋸南町が昨年、台風で被災してから1年1か月が経過しました。屋根にかけたブルーシートが破け、粉々になり、瓦の表面に溜まります。そのため、高所作業専門の支援団体が屋根作業をする際、滑りやすくなっているのが問題となっています。

「ブルーシートの塗料なのか繊維なのかは分からないですが、青い粉状のものが瓦にこびりつき、とても滑りやすくなっているんです。ほうきではたいたり、濡れ雑巾で拭いたりしても取れず、とても困っています」と屋根で活動する技術系支援団体「Revive」の植田啓介さんは話しています。

「ばたつきによってブルーシートが劣化し、ブルーシートの塗料が舞い、滑りやすくなります。特に空き家ですが、発災直後に張ったブルーシートがそのまま放置されているので、劣化が激しく粉状態になっていると思われます」とピースボート災害支援センター現地スタッフの川村美保子さんも話します。

劣化したブルーシートがかかったままの屋根

「ブルーシートをかけっぱなしの屋根は滑りやすくなっているので、今はもう大丈夫だろうと思い、屋根に登って作業をするのは控えてください」と植田さんは呼びかけています。高所作業の訓練を受けていない人が、屋根に登るのは危険。特に、ブルーシートを張ったままになってる屋根に登るのは控えるよう、当団体からも注意喚起を促していきます。(記事中の写真は、ピースボート災害支援センターから提供いただきました)

(記事執筆=清水多佳子)

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